PARTENZA OSAKA BLOG | 大阪本町駅スグのオーダースーツ専門店

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大阪の本町にて紳士の為のオ―ダースーツを販売しております。
紳士が紳士たる為の洋服とは?と日々考えております。
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大阪本町駅スグ、セントレジス大阪ホテル向かいの
PARTENZA 大阪店のブログです。
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こんにちは。

オーダースーツ専門店 パルテンツァ大阪店の岩元でございます。

 

 

本日はここ数日の間に同じご質問を複数の方にされましたので、タイトルに書いた通りの内容になりますが、そのことについて書いていこうかと思います。

 

 

 

頂いた質問というのが

 

「イギリスや日本の生地は硬くてざらざらしてるんですよね?」

「イタリアの生地は柔らかくて光沢があるんですよね?」

 

というものでした。

確かにそういった傾向はあるかもしれませんが、一概に全てがそうだと言うのは難しいですねと私はお答えさせて頂きました。

 

 

理由はとても単純なのですが、イギリスや日本の生地でも柔らかくて光沢のあるものも有れば、イタリアの生地で硬い生地もあります。

 

例えば日本でも知名度の高いイタリアはカノニコのこちらの生地は4PLYです。目付も390g/mと夏の生地にしては中々の重さがあります。そしてざらっとしています。

 

 

 

そしてこちらはフランスのマーチャント、ドーメルのアマデウス365、イギリス製です。

365の名の通り、通年着ても違和感のない260g/mで艶やかな光沢があるのが特徴でもあります。

打ち込みはきつすぎず甘すぎずといった具合でいわゆる合物といった生地ですね。

 

 

 

お次は日本から御幸毛織のナポレナ3rd ジェネレーション。

日本製でもこちらの生地はとても滑らかな肌触りでしっとりとした光沢があります。

日本製=硬いというイメージを払拭して頂ける生地かなと思います。

 

 

 

いかがでしょうか。

イタリア製でも硬めの生地

イギリス・日本製でも柔らかめの生地

というのものがります。

 

最近は国によって生地の特徴を決定するのは難しくなっているのかなと思います。

国よりもミル、マーチャントの中でそれぞれの生地メーカーが作りだす生地によって特徴が変わってきますので例えばドーメルやロロピアーナの中でも硬いものから軟らかいものまで幅広くあると思って頂ければいいかと思います。

 

 

 

そしてTHEイタリア、THEイギリスっぽいなと個人的に思う生地も少しご紹介いたします。

 

 

ロロピアーナ。

ロロピアーナのスーツ生地だけでもバリエーションがいくつかありますが、店頭にはハリの強いものからイタリアらしいテロっとした生地まで幅広くございます。

こちらは非常に柔らかい風合いの生地達。

 

 

 

ロロピアーナのソラ―ロ(サンクロス)。

元々はイギリスが発祥の生地みたいですが、今ではすっかりイタリアのイメージが強いかと思います。

玉虫色のように見る角度によって色合いが変化します。とても洒落感のある生地です。

 

 

 

最後はイギリスらしいこちらの生地。

ヒールドのフレスコです。しっかりとハリが有り肌触りもザラっとしています。糸の撚りが強い強撚糸なので通気性が高くシワになりにくいのが特徴です。フレスコは元はマーティンソンの商標ですが今では様々なメーカーから出ていますね。

湿度の高い日本の夏には向いているでしょう。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

写真ではお伝えしきれない生地の風合いや肌触りなどは実際に店頭で見て触って頂くと、体感して頂けます。

店頭には紹介しきれないくらい沢山の生地サンプルがございます。

ブログをお読み頂いてご興味をお持ち頂けた方はぜひ店頭にてご覧頂きたく思います。

 

本日もありがとうございました。

 

http://salone-partenza.com/

 

こんにちは。

 

パルテンツァ大阪店の岩元でございます。

 

 

今日は私がスーツを着る上で大事にしていること、重要視していることについて少し書かせていただこうかと思います。

 

 

そう言えばこちらのブログでは私の自己紹介をしていなかったので簡単に自己紹介させて頂きます。

私はアパレルの学校を卒業した後、既製品の紳士服を販売することからスタートしスーツの奥深さにどっぷりと浸かっていきパターンオーダーのスーツをメインで販売する今の会社に転職しました。

そしてパターンオーダーの勉強をする中でビスポークのスーツの奥深さに気付き、自分の手持ちのスーツをばらして構造やパターンを見て、最初はほぼ独学でビスポークスーツの勉強をしておりました。

 

それから7年近くが経ち、沢山の方々からお知恵や知識をご教授いただき最近徐々に自分で作るスーツの目指す方向が見えつつあるかなと思っています。ただ、同時に自分のレベルは本当にまだまだだと作れば作るほど痛感もしています。

その中でパターンオーダーの長所短所、ビスポークの難しさも少しずつ見えてきように思えます。

 

現在パルテンツァではビスポークのスーツは展開はしておりませんが、自分の作っているスーツの写真もふまえながら本日のブログを書いていこうかと思います。

 

 

さて、パターンオーダーにしろビスポークにしろ一番大事にしていることはサイズとバランスです。

1にも2にもサイズとバランスです。

なんだそんなことか…と思わないでください。笑

 

スーツを買うにあたり、購入の決め手となる要因は人それぞれ様々だと思います。

生地の色柄、デザイン、ブランド、価格などなど。

 

私はいつも採寸をさせて頂く際、お好みをお聞きした上である程度私からの提案としてサイズやバランスの意見をお伝えしております。

 

こちらはパターンオーダーにてお誂え頂いたお客様の仕上がりの一例です。

 

 

肩幅、着丈、胴周り、袖丈、袖の太さ、アームホールの高さ・幅といったサイズ的なことから、衿巾、ゴージの高さ、ボタン位置、身体の体型に合わせた体型補正、トラウザーズとの連続性などなど。

パターンオーダーのスーツだからといって簡単に採寸を済ませません。

極端に細くもしませんし、極端に太くもしません。極々自然に着れるスーツというのを目指しています。

 

 

そしてこちらは私が個人的に作っているビスポークの中縫いのフィッティングの様子です。

 

 

こちらの方は会社の同僚に実験台になってもらってスーツを仕立てています。

強い怒り方で強い前肩、更にやや屈伸体という体型です。

自分で仕立てる際もパターンオーダー同様、サイズとバランスは同じ感覚を以って仕立てています。

 

パターンオーダーとビスポークではそもそもの出発点が違いますが、目指すところは着ているご本人が着心地良く感じ、その人らしく見えるということは常に意識しています。

細かなディティールよりもとにかくサイズとバランスです。

 

サイズが合うと着心地がどう変わるか?

 

こちらはパターンオーダーのお客様の肩周り。

 

 

こちらはビスポークの肩周り。

 

 

 

首から方にかけてしっかりと身体に沿うと、着ていてもスーツの重さをあまり感じなくなります。

これはパターンオーダーでもビスポークでも同じかなと思います。

それに伴って腕の動かしやすさを考慮した袖が付くと非常に着心地の良いスーツになります。

前肩の作りこみやクセ取りも重要になりますが、そこはビスポークに軍配が上がるでしょう。

 

 

目指すサイズ感やバランスはパターンオーダーでもビスポークでも同じと書きましたが、そこに到達する為の過程はまったく別物と考えています。

 

パターンオーダーは決められた型紙を調整、補正の操作して工場にて縫製を行うのに対し、ビスポークでは全くの無から型紙を起こし生地のクセ取りを行い仮縫い中縫いを経て完成するという流れになります。

よってビスポークは自分でここをこうしたいという意思がそのまま反映出来るのですが、パターンオーダーの場合だと工場で出来ること出来ないことを考慮した上で発注をかけます。そこの見極めがパターンオーダーの難しい点でもあります。

 

 

それと着用している本人の着心地とは別に、客観的に他人から見られた際のその人に対する印象も変わると考えています。これもとても大事なことです。

生地の選定ももちろんありますが、サイズが合っているスーツを着ている方とお会いするとオッ!と私は思います。ビジネスシーンにおいても良い印象を与えることはあっても不快に思う方はいないでしょう。

 

 

若輩者の私が長々と書かせて頂きましたが、私は毎日毎日頭の中ではスーツのことばかり考えています。

本当に勉強すればするほど自分の未熟さが分かってきて、もっともっと高い次元に到達しなければいけないという思いが強くなっています。

 

こんなスーツ馬鹿な私ですが、そんなに堅苦しい性格ではないと思っていますのでお気軽に話しかけてください。笑

店頭でスーツ談義でもしましょう!

 

ここまでご覧頂き誠にありがとうございました。

 

 

サローネパルテンツァHP

http://www.salone-partenza.com/

こんにちはサローネパルテンツァ大阪の岩元でございます。
 
 
今日の大阪は比較的暖かく柔らかい日差しが店内に差し込んでおります。
 
 
さて本日は少しだけスーツの仕立について書かせていただこうかと思います。
パルテンツァのメインHPのブログとは少し違ったテイストにしていくと前回書きましたが、
こちらのブログでは少し深いところまでスーツや仕立について掘り下げていきます。
 
 
まずは型紙…と言いたいところですが、本日はスーツの仕立において多用する「ハ刺」しについて書いていこうと思います。
 
 
ハ刺しとはその名のままですが、ハの字状に糸を刺して何かと何かをつなぎ合わせる際に行います。
 
 
ご覧いただくとおわかりになると思いますが、ハハハハハハハとなっています。
この写真はラペル(下衿)のハ刺しで、毛芯と表地を合体させています。
ラペルへハ刺しを行う目的としては芯と生地の結合とラペルのふんわりとした返りを作る為に行います。
ビスポークの場合はこのように手縫いでハ刺しを行うことがほとんどですが、工場縫製でも縫い方は違うにしろ、同じような目的でルイスミシンにて縫われています。
ただし、手縫いでハ刺しを行う際は芯を左手で少しずつずらしながら経緯方向にユトリを入れながら行うので、ルイスミシンの仕上がりよりも立体的に仕上がると思います。
 
細かすぎず、大きすぎず。
締めすぎず、緩すぎず。
 
ラペルの先端の数センチはハ刺しの方向を変えてラペルの先が外側に反り返らないようにしています。
 
 
ラペルの他にも上衿の芯にも行います。
 
 
 
これも目的はラペル同様上衿が外に向かって跳ねないようにするのと衿芯の下にくるカラ―クロスを合体させることですが、上衿は職人によってハ刺しをする方向が違うことが多々あります。
パターンオーダーの工場縫製ではここもルイスミシンでの縫製となります。
 
 
手縫い(ビスポーク)と工場縫製ではハ刺し以外にも様々な違いが各所にあります。
それは出来上がると表からは見えない箇所での違いが多いです。
それが価格での差となって現れます。
ビスポーク=手縫いだから高いというのは間違いではないですが、縫い方、アイロンによるクセ取りなど工場では省略されてしまう工程をいくつも経て1着のスーツがf出来上がる故の高価格となります。
 
 
今回はハ刺しについて書きましたが、また別の工程についても書きたいと思います。
ありがとうございました。