年に1回、指宿図書館で出前講座と称して、無料の講演会を行っています。
例年、部屋の大きさの関係で定員を30名としていたのですが、今回は応募者多数となり、断りきれず30名を超えての講座となりました。
なかには2年連続で聞きに来られた方や、センターで治療を受けられた方も見受けられました。
熱心に聞いてくださる方が多く、小さな部屋は熱気に満ちていました。
図書館長さんは女性で、我々のセンターのことをよく理解して下さっており、
「地元が応援しなければ」という強い気持ちを持って、センターを応援して下さっています。
兵庫県立粒子線医療センターで院長をしていた時代も、地元の老人会、婦人会、近隣病院の院長などから応援してもらっていました。
「地元の人間が応援しなければ、最先端の医療は育たない」
ある病院の院長が、会うたびに口にして下さっていた言葉が印象的です。
講座終了後の質疑応答では、皆さん遠慮してか、具体的な質問が出ませんでしたが…
質疑応答も終了した後、数名の方が私の元にきて、自分自身やご家族のがんについて具体的な質問をして下さいました。
私を信頼してご質問して下さったわけですから、私も一人一人に一生懸命、丁寧にアドバイスさせていただきました。
地元の応援を受けるセンターとして、応援してくださる全ての方の期待に応えるべく、これからも丁寧で、優しい治療を心がけてまいります。
「幸せな医療の提供」の第一歩は、色々な方の声を聞くこと。
これからも、このような機会、講座を大切にしていきたいと思っています。
また、「我々の元でも講座をして欲しい」という方がいらっしゃいましたら、遠慮なくお声がけください。