現在、当センターでは同時に複数名の中国人患者さんの治療を行っています。(2017年3月現在)
センターの中国人医師(センターでは医療を行わず、主に陽子線治療の勉強をしながら、中国人患者さんの治療の際は日本人医師と患者さんとの間で通訳を担当)に、どうして増えているのかと質問したところ…
鹿児島 〜 上海 間で飛行機の直行便が就航していることがまず理由に挙げられました。
日本に初めて来る患者さんにとって、日本国内で飛行機や新幹線を乗り換えることは大変難しく、この直行便は大きなポイントだそうです。
中国人観光客といえば、少し前に「爆買い」という言葉が流行りました。
日本に来てたくさん買い物をする際、必ずどこの国の製品かを確認するそうです。
主に求めているものは、もちろん「made in Japan」 。
先日、中国人医師に「中国人の患者さんを診察してみては?」と提案したところ、「それはダメです」と言われました。
なぜかと聞くと、「私は中国人医師(made in China)だからです。中国人は、日本の医師(made in Japan)に診てもらいたいのです」と言われました。
また、当センターでは、日本人患者に施す治療と同じ治療を、日本人医師が中国人患者に施しています。これも、中国国内でクチコミが広がる一因なのかもしれません。
中国人医師(made in China)も、もちろん我々の大切なチームの仲間です。
彼らが頑張っているおかげで、中国にも幸せな医療が提供できています。
3年前に当センターで治療を行った80歳の中国人男性が先日亡くなりました。
それから間もなくして、家族から感謝の手紙が送られて来ました。(紹介元の中国人が日本語に訳しています)。
手紙の中には、治療中の日本での楽しい生活に感謝して下さっていることが書かれており、世界に広がる「幸せな医療の提供」を実感しました。