往年のヴァイオリニスト、ジャック・ティボー。高貴な音とされますが、まだ私はほとんど聞いたことがなく、最近購入したCDでわずかに聞き始めました。
曲はラロのスペイン交響曲(今は確かヴァイオリン協奏曲第2?番とかいうのでしたっけ)。若い頃からおなじみの曲ですが、何となく第1楽章の雄渾さに比べて残りの楽章がつまらない感じがして、好きになれずにいる曲です。
ティボーのソロは確かに豊かで高貴です。それは確認できました。ただ往時の習慣なのか、ある場所でぐいっとアラルガンドするのがあまり聞き慣れなく、何となく最高点にはなりません。
またこのCDがたまたまそうなのか、SPからのトランスファーがうまくいかないのか、オケのトゥッティがやたら割れて聞こえて、古い録音が好きな私でもちょっとこれはねえと思うような感じでした。
というわけで、私のティボー体験、今回はくもりのち雨みたいな感じ。また別の録音で試してみようっと。